五條の松村泰宏監督(65)が長き監督人生に終止符を打った。
初回から御所実の強打に苦しみ、10点差をつけられ6回コールドで敗退。主将の多田友哉外野手(3年)は、「よくやったと言ってくれたけど、最後に勝ちを届けられなくて悔しい」と切ない表情で話した。
松村監督はこれまでの赴任先6校すべてで指揮を執り、84年夏には橿原を決勝まで導いた。60歳で退任するも、野球部を継続させるため、再び監督の座に就いた。「周りをよく見ること」と「達成感」を大事に、「生き方」を教えてきた40年間。「生徒たちと一緒に過ごせて良かった」と振り返る。試合後に行われた最後のミーティングでは、3年生と固い握手を交わした。「今後は子どもと一緒に進める若い人へ」と、次の指導者にバトンを渡した。

