第4シードの浜松開誠館が1998年(平10)の創部以来、選手権初の8強入り(20年独自大会は準優勝)を果たした。松井隆聖投手(2年)が公式戦初完投初完封を飾り、浜松商に4-0で快勝した。また、4回戦に進んだシード7校が順当に勝利を挙げるなど、この日8強進出校が決定。準々決勝は25日に草薙、清水庵原球場で行われる。
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浜松開誠館の松井が、チームの快進撃に勢いをもたらす好投を見せた。無失点で迎えた9回表。打者2人を内野ゴロに打ち取ると、最後の打者を三振に仕留め、マウンド上で小さくガッツポーズ。笑みを浮かべて捕手のもとに歩み寄り、グータッチで自身初の完投、完封を喜んだ。もともと、いけるところまで投げる指示だった。「(完封を)途中から意識したけど、投げきってまだ実感はない」と白い歯をのぞかせた。
先発を伝えられたのは前日の練習後だった。これまでの最長投球は、今大会2回戦の沼津商戦で7回途中まで。この時は単打2本を浴びるも無失点でエースの近藤につないだ。130キロ前後の安定した投球でテンポ良く投げ、そのリズムを守って浜松商戦に臨んだ。5回にはテンポを上げて投球。1人目打者に出塁を許すことも多かったが、動じることなく後続を仕留め続けた。
前半は直球勝負で攻め込んだ。相手打者が2巡した後は、スライダーを織りまぜて攻略。最後の打者は、磨きをかけつつ取っておいたフォークで空振りさせた。終わってみれば6安打8奪三振2四球。9回を通じて通用する球を投げられたと振り返り、「キャッチャーがしっかりリードしてくれた」とチームメートへの感謝も忘れなかった。
次戦(25日)では3年連続8強入りした掛川西と対する。松井は次も投げることになれば、「しっかり自分の投球をしたい」と力を込めた。【倉橋徹也】

