5年ぶり3度目出場の東海大熊本星翔は逆転負けで初戦敗退を喫した。プロ注目で高校通算39本塁打を誇る1番百崎蒼生(あおい)内野手(3年)は、4打数2安打1得点で散った。
先頭打者で迎えた9回。二ゴロで、痛めている左足首の痛みをこらえて激走し、必死のヘッドスライディングもかなわずアウトになった。続く2番が四球出塁も、2者連続三振でゲームセット。百崎は泥だらけの顔で、泣きじゃくった。
それでも、春夏通じ5度全国制覇の東海大相模からから転入してまで過ごした東海大熊本星翔での日々は宝物。「最高のチームメートに恵まれ、感謝しかありません」と気丈に話した。
自慢の強打で、意地は見せた。1回、「自分が1打席目から打てばチームに火がつく。勝負を決めるぐらいの気持ちだった」という気迫を押し出し、二塁打でチャンスメーク。1死三塁から、3番の遊ゴロの間に先制のホームを踏んだ。6回にも左前ヒットを放った。
百崎は、東海大相模で1年秋から3番遊撃手のスーパールーキーだった。だが、方向性の違いから地元熊本での再出発を決意して、2年春に転入。日本高野連の規定により、編入後1年間は公式戦に出場できなかった。最後の夏にかける熱意は人一倍。ラストサマーに夢がかない「苦しい1年でしたが、監督さんや、いろんな方たちに支えられ、甲子園に乗り込めて最高でした」と振り返った。
進路に関しては「プロ野球選手に小さい頃からなりたかった。それは変わることはない。高いレベルを目指しています」とプロを志望する。悔し涙を糧にさらなる高見を目指す。【菊川光一】

