<全国高校野球選手権:浜松開誠館5-2東海大熊本星翔>◇10日◇1回戦
親子2代で挑んだ甲子園は、ともに校歌を歌えなかった。東海大熊本星翔・川道樹主将の父二郎さん(56)は、前身の東海大二時代の同校で、83年夏の甲子園に出場。兄弟校対決となった初戦の東海大一(現東海大静岡翔洋)戦は二郎さんのソロ本塁打だけで、1-13で完敗した。
今夏の1回戦の相手は同じ静岡代表の浜松開誠館。親子で熊本-静岡対決となった縁に、二郎さんは「抽選が決まってまた静岡か、と思いました。息子がお父さんと同じユニホームを着て、この舞台に立ちたいと言ってくれたのはうれしかった」と振り返った。
ただ、父が出場した83年以降、同校の夏甲子園はこれで3大会連続初戦敗退。川道は「甲子園が決まってから1勝を目標にやっていきた。悔しい思いが一番強い」とくちびるをかんだ。
「自分が野球を始めた時から家に写真があって、それを見てカッコイイなと思っていました。甲子園で本塁打を打っている写真です。父は勝てなかったので、自分は勝ちたかった。1勝して父を超えたかったです」。自身は2番で4打数1安打。夢は達成できなかったが、全力プレーはまばゆく輝いた。【菊川光一】

