大垣日大(岐阜)の高橋慎捕手(3年)が、祖父との最後の甲子園を意外な形で終えた。

1点差で逃げ切り寸前の延長10回2死満塁。自らの捕逸で追いつかれ、さらに本塁送球が大きくそれる間に2人目の生還も許した。

阪口慶三監督(79)の孫でもある高橋はその場にしゃがみ込んだ。「焦ってしまった。その後はよく覚えていないです」。ただ、延長戦まで持ち込んだのも高橋だ。4番打者は1点を追う8回、右翼ポール際に同点ソロを打ち込んだ。「ずっと夢だったのでうれしかったです。でも…悔しいです。まだまだやりたかったです」と絞り出した。

昨年から主力を務めた高橋。昨春、今春に続き3度も夢舞台ともにした阪口監督は「甲子園でこんないいゲームができるなんて幸せなこと。うれしかったね。孫はかわいいわ」。うつむくばかりの孫に、祖父の顔でねぎらった。【柏原誠】