神村学園は9安打11得点で市和歌山を下し、6年ぶりの3回戦を決めた。
2戦連続2桁得点の口火を切ったのは、3番の秋元悠汰外野手(3年)。初回1死二塁で、初球のカーブを左翼線に運ぶ先制の適時二塁打を放った。「(二走の)今岡をかえす気持ちで全部のボールを打ってやろうと思って(打席に)入りました」とつなぐ野球に徹した。
打線好調の要因は早朝に行う「草取り」。ナインは宿舎近くの公園で朝6時半から草取りをしてから素振りに取り組む。この日の試合前も朝6時から草取りに励んだ。秋元は「球際の強さやここぞの1本、ノーエラーに出ていると思います。野球の神様が見てくれているのかな」と笑った。
秋元は9日の立命館宇治(京都)との初戦でも3安打1打点の活躍。頼れる3番打者の憧れは兄の悠希さん(22)だ。悠希さんは16年夏の甲子園に九州国際大付(福岡)の背番号18でベンチ入り。登板機会はなかったが、キャッチボールする兄の姿をアルプススタンドから見て「ここで試合したい」と強く感じた。高校入学後も福岡県の実家に帰省した際はミート力向上のため、兄にバドミントンのシャトルを投げてもらい、打撃練習。兄から「甲子園はこういう投手しかいない」と空気感を教えてもらったことが聖地での活躍につながっている。
この日は兄の悠希さんがアルプスで応援。悠希さんは「チャンスに強くて尊敬しますし、誇らしいです」と感動。弟は「考え方や野球に取り組む姿勢はまだまだ兄を超えられていない。成長できている部分を見せたいです」と次戦でも活躍を期す。
◆鹿児島は和歌山キラー 神村学園が勝ち、鹿児島県勢は和歌山県勢に対して春夏通算9勝1分け(春5勝1分け、夏4勝)。和歌山県勢は全国47都道府県のうち、未対戦の山形県を除き鹿児島県が唯一未勝利。

