西武中村剛也内野手(42)は「えーっ、いつっすかね?」とふと考えた。
いつ以来か-。ファーム中日戦、5回の第3打席。元チームメートでもある中日涌井秀章投手(39)から左翼へ満塁本塁打を放った。
正解は21年8月22日の1軍オリックス戦以来のグランドスラム。当時で自身通算22本の満塁本塁打だった。「まぁ、今日は風もありますからね」と淡々と振り返る。
かつてはともに日本一の美酒を味わったベテラン対決。第1打席はスライダーにかわされ、空振り三振。バットを持ったまま、悔しそうにしばらくじっとしていた。第2打席も直球に見逃し三振。「タイミング外すの、上手いピッチャーですからね」。ただ3つ続けてはやられない。勝ち越し満塁弾でやり返してみせた。
プロ25年目、まだ1軍からは声がかからない。それでも2軍でのここ10試合は打率3割9分3厘、2本塁打、11打点と状態は上げてきている。「まぁ、しっかり仕掛けられている、ってところですかね」。牙をとぎながら、その時を待つ。【金子真仁】



