夏の甲子園覇者の慶応が、桐光学園に0-4で敗れ、神奈川県大会準々決勝で敗退。来春のセンバツ出場が絶望的となった。
試合後、森林貴彦監督(50)の主な一問一答は以下の通り。
-試合を振り返って
桐光学園さん、毎年強いチームなんですけれども、今年もそれはよくわかっていて、やっぱり強いなと思って。桐光さんの野球が素晴らしくて、うちがそこに力が及ばなかったということだと思います。
-準備期間が短かった大変さはあったか
そうですね。まあ甲子園で長く残れたことがあるからなので。もちろん、それは何も言い訳にするつもりはないですけども、この秋の段階のチームの完成度とか今の段階の実力っていう意味で言うと、桐光学園さんの方が上だったっていうのは、素直に感じてます。
-チームに王者のプレッシャーはあったか
そういう風に多分おっしゃりたいと思いますけど、彼らは自分たちの学年でもう1回甲子園に行きたいっていう気持ちでやってたので、あんまり王者のプレッシャーとかっていうよりも、目の前の自分たちのメンバーでどうやって勝っていけるかなっていう。プレッシャーというよりは、不安とか自分たちへの期待とかそういう中でやってたので、あんまり重圧とかっていうことはそんなに感じてはいないんじゃないかなと。
-大村君の世代とは違うチームを作っていくという中で、秋で見えたチームの強み弱み
それはちょっともう少し冷静に整理したいと思いますけども、攻撃力もやはりコントロールがいいピッチャーの、打つべき球は決まってたんですけど、それをはじき返せなかったですし、ピッチャーとキャッチャーの配球とかそういったところでもちょっと単調になったところもありますし。でもやっぱり、桐光さんが毎年強いので、波乱でもなんでもなくて、いつもの神奈川の勝ったり負けたりだなと思って、そういう思いで、去年が勝ったから、去年がなんか取り組みが良くて、今回負けたから取り組みが悪いとか、そういうことじゃないので。やっぱり紙一重の中で神奈川の上位はやってると思いますから、その中でまたいい競争ができるように、前向きに今日の試合を捉えて、冷静に反省とかは、もう1度選手たちと一緒にやっていきたいなと思います。
-先輩たちを受け継いで甲子園と取り組んできたと思うが、選手たちにかけたい言葉は
引き継がなきゃっていうよりも、もう1回整理して、やるべき方向性っていうかですね、練習すべき方向性とか、目指すべき方向性っていうのをはっきりさせたいですね。
-加藤君にはどんな言葉を
キャプテンで、キャッチャーで、3番バッターでかなり重たかったと思うんで。彼の1番いいところは野球大好き、野球楽しいっていうところなんで、それを忘れないようにもう1回、目の前の野球を楽しみながらレベルを上げていこうっていう話をしたいなと思います。負けたから全部否定されるとか、勝ったから全部よかったとかって、全然そういうことじゃないんで。当然神奈川でやってれば勝ち負けあって当たり前なんで、この負けをまた生かせるようにやっていきます。