第96回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場校が26日、決定する。全部で32校(一般選考29校、21世紀枠2校、神宮大会枠1校)が発表され、昨秋の近畿大会で8強入りした公立校の須磨翔風(兵庫)も候補に挙がる。春夏通じて初の甲子園出場となるか。

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兵庫の公立校・須磨翔風は、最後の夏を見据えつつ春の吉報を待つ。プロ注目で最速140キロ超えのエース右腕、槙野遥斗投手(2年)は「(選抜に)選ばれたらとてもうれしいですけど、自分たちは春よりかは夏を見据えてこの冬に練習してきた。どんな結果でも気持ちは揺るがないと思います」と堂々としていた。

チームは昨秋に快進撃をみせた。県大会2回戦では東洋大姫路、3回戦で神港学園と強豪相手に1点差で突破。決勝まで勝ち上がり、創部15年目で初の近畿大会出場を決めた。同大会の1回戦では名門・智弁学園(奈良)を5-4で下し、準々決勝で耐久(和歌山)に1-4で敗戦。甲子園行きの当確ランプをあと1歩のところで逃してしまったが、確かな実力を示した。

地区予選から全10試合、91イニングを最後まで1人で投げ抜いたのが槙野だ。登板と勝利を重ねていく上で自信をつけていった。秋の防御率は驚異の0・99。今冬はセンバツ出場を見越して技術練習も行いつつ、夏に向けた土台作りのトレーニングにも精を出す。手の届くところまできた聖地について右腕は「注目される舞台。あの舞台で投げてみたい」と思いをはせる。

昨年末にはOBの阪神才木浩人投手(25)が母校にあいさつに訪れ、「須磨翔風は設備が整っていて、甲子園目指せる環境だから、頑張って」とエールを送られたという。プロで活躍する先輩も高校時代に立つことができなかった舞台。当落線上からの逆転出場なるか、目が離せない。【古財稜明】