東海大相模(神奈川)で歴代4位タイの甲子園春夏4度の優勝へ導き、22年夏から創志学園(岡山)を指揮する門馬敬治監督(54)が新天地で初めて甲子園へ戻ってきた。
恩師の故原貢氏から受け継ぐ「アグレッシブ・ベースボール」を序盤から体現。同校を8年ぶりのセンバツ勝利へ導き、「このユニホームで初めての甲子園でいろんな思いがありました。格別にうれしいですね」と喜びをかみしめた。
0-0の2回。1死一塁からエンドランや三盗を仕掛け、さらにスクイズを指示。失敗に終わったが積極采配を展開した。すると4回、敵失で出塁後に犠打で好機を拡大。1死三塁となり「いい状態の選手を使う」と公式戦初出場の秦知也外野手(3年)が犠飛を放って先制した。「選手が硬いのは分かっていたので動かしたかった。動いていったところで先取点が取れた」と狙い通りだった。
21年夏に東海大相模を退任し、22年8月から創志学園での指導をスタートした。「子どもたちを野球に集中させる」という理由から前任校ではしなかった寮での皿洗いや食事の配膳もコーチと率先。選手たちも「自主練が増えたりしている」と感謝する。違いも多々あるが、門馬監督は「自分でこっちに来て勝負しようと思ってますから。すべて受け入れてます」ときっぱり。覚悟を決めている。
そして再び甲子園に戻ってきた。ユニホームは「Tokai」から「創志」に変わった。それでも「アグレッシブ」なスタイルは変えない。変化する部分と変わらない部分が混在する中で、聖地で1勝を手にした。【林亮佑】

