広陵(広島)のエース高尾響投手(3年)は自身3度目の甲子園でまたしても終盤に粘りきれず2回戦で散った。
序盤から相手打線を寄せ付けなかった。四死球や失策で走者を背負う場面はあったが、7回まで安打を許さず。「バッターを打たせて取る気楽な感じで投げられたのでそれが7回までのノーヒットピッチングになったのかな」と快投。木製バットを使った相手に対して外角変化球や内角直球でバットを折る場面もあった。
終盤に一転した。2点先制した直後の8回は先頭に初安打を許すと、2失点で同点とされる。3点を勝ち越した9回も自己最速タイの148キロを計測するなど、エンジン全開だったが3失点でタイブレークに突入。5-5の10回に無死満塁から4番に全球直球勝負を挑んだがサヨナラ犠飛を許して敗れた。「リードして、自分の中では楽にいこうと思ったんですけど、連打を食らって力みがあって失点につながった。そこの自分の悪いところが出た。打たせないという気持ちから力んでしまってそれが甘いコースに入ってしまった」と肩を落とした。
バットは3度折ったが、試合には敗れた。3度目の甲子園はまたしても悔しさの残る結果となった。「全部あと1歩のところで負けてしまっている。しっかり勝ち切って、全部の悔しさを出せるようにやっていきたい。春に取れなかった日本一を夏は必ず取れるように、甲子園に帰れるようにやっていきたい」。夏こそ“4度目の正直”で頂点を目指す。
◆タイブレークでまた黒星 広陵は昨夏3回戦の慶応戦(延長10回●3-6)に続きタイブレークで敗戦。甲子園で2度のタイブレーク黒星となった学校は初めて。エース高尾は昨夏に続きタイブレークで6失点完投負け。
◆タイブレーク 広陵-青森山田戦は甲子園で春夏通算20度目のタイブレーク。20度のうち裏の攻撃チームが14勝。

