今春県2位で近畿大会4強の須磨翔風が初戦を辛勝した。プロ注目の槙野遥斗投手(3年)が165球の力投で、11回完投(自責0)。延長11回タイブレークの激闘を制し、サヨナラ勝利だ。
「神戸市立対決」は手に汗握る接戦が繰り広げられた。
槙野は先発で9回まで無失点で抑えるも、打線が相手先発投手の野田悠内野手(2年)に封じられ無得点。延長10回以降はタイブレーク制度で無死一、二塁から始まり、10回表に1点を失った。裏の攻撃で追いついたが、11回表に2死満塁から押し出し四球を与え、再度勝ち越しを許した。
それでも諦めない。11回裏1死満塁から中前適時打で再び同点にすると、なおも1死満塁から浅い右翼への飛球。三塁走者が果敢にホームに向かった。好返球だったが、スライディングで捕手のタッチをかいくぐり判定はセーフ。逆転サヨナラ勝ちとなった。
槙野は「夏の雰囲気は感じました」と振り返り「チームでもっと準備して、大会の中で成長していかないと優勝できない」と気を引き締めた。自身の投球は「初回から球が行かなくて、制球も悪かった」と明かし、最少失点で抑えた延長の2イニングも「0で抑えられる回だった」と反省。「タイブレークが好き」と明かし「フィールディングに自信がある。三塁でアウトを取れたときはチームも勢いに乗る」と話した。11回には無死一、二塁から投前へ転がったバントの打球を処理し二塁走者を刺す場面もあった。
昨秋も県2位で、夏の大会までは「秋、春と準優勝で悔しい思いをしたので優勝する気持ちで練習して来ました」と語った上で「その気持ちが今日は空回りしているような雰囲気もあった」と分析。「この試合を勝ち切れたので、次からは大丈夫かな」と前向きにコメントした。チームの目標を「甲子園で勝つこと」と明かし、個人の目標は「甲子園に導くこと」と意気込んだ。

