大阪桐蔭は最速151キロ右腕の森陽樹(はるき)投手(2年)が先発し、7回2失点と力投も、実らず、小松大谷(石川)に夏の聖地で初めて完封負けし2回戦で姿を消した。

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大阪桐蔭のスコアボードに、まさかの「0」が並んだ。9回1死一塁、6番山路が遊ゴロ併殺に倒れた。球場内が騒然となった。春夏9度の優勝を誇る強豪が、今夏初戦で聖地初勝利を挙げたばかりの相手に完敗。夏の甲子園50試合目の節目で初の完封負けに、西谷浩一監督(54)は「しぶとく粘り強くをモットーにやってきましたけども、最後力及ばず。残念というか無念です」と肩を落とした。

小松大谷のエース西川を攻略できなかった。130キロ台中盤の直球、スライダー、チェンジアップにタイミングを狂わされ、27個中フライアウトが14個と大苦戦。得点圏に走者を進めたのは2、3、5回のみで、大阪大会7試合で58得点をたたき出した強力打線が沈黙した。指揮官は「対応できなかった。向こうの計算通りになってしまった」と頭を抱えた。

苦しい中、先発した森は大器の片りんをみせた。最速149キロの直球を軸に6回まで無失点と好投。だが7回は1死一、二塁から2番石浦を一ゴロ併殺に打ち取ったと思われたが、二塁上で送球を受けた遊撃の宮本楽が一塁へ悪送球して失点。さらに3番田西に中前打を許し、2点目を失った。結果的に7回2失点(自責0)で敗戦投手となり「3年生に申し訳ない気持ちです」と悔やんだ。

夏の聖地デビューで潜在能力の高さを発揮した右腕に、日本ハム荻田スカウトは「来年騒がれるでしょう」と予想。森だけでなく、初戦の興南(沖縄)戦で完封勝利の最速149キロ右腕、中野大虎(だいと=2年)も残る。強力2枚看板で来年、春夏ともに雪辱を期す。【古財稜明】

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