岡山学芸館が、前回出場した5年前と同じ3回戦敗退で初の夏8強入りを逃した。

2回に一時同点に追いつくも、4回に2点の勝ち越しを許すと、5回には4点の追加点を奪われた。

主将の竹下柚葵(ゆずき)外野手(3年)は、兄・夏葵(なつき)さん(21)が同校2年時に出場した際の成績を超えられず。「ベスト8が1つ目の目標で、さらに優勝。満足できているとは言えないが、仲間がついて来てくれたことには感謝しかない」。8回の最終打席では9球粘って四球を奪った。佐藤貴博監督(41)は「あれが本来のうちの野球。最後に示してくれた。」とたたえた。

エースの沖田幸大(こうだい)投手(3年)は先発で4回0/3を9安打5失点。「チームの勝利に貢献できなくて悔しいし、申し訳ないが、悔いなく投げきれた」。神村学園(鹿児島)のプロ注目スラッガー・正林輝大(こうだい)外野手と繰り広げた「こうだい対決」の結果は3打数1安打1三振。「三振も取れて、プロからも注目されるような選手と対戦できて良かった」と話した。大学進学予定で憧れは阪神の村上頌樹投手(26)。「4年後、ドラフトにかかるような選手に」と意気込んだ。

永田聖二郎投手(3年)は9回2死から登板し、同校にとって今夏最後のマウンドを託された。「3年間努力をし続けて、むちゃくちゃ苦労した。最後の1アウトは彼に取らせたい」という佐藤監督の計らいだった。永田は「当然悔しい気持ちはあるが、これから生きていく上で貴重な経験になったと思う。最後に投げさせてもらって甲子園の雰囲気もマウンドから感じられた。悔しいけどうれしい」と複雑な心境を明かした。

佐藤監督は「彼らが成し遂げられなかったベスト8以上を次の代がやってくれるんじゃないかな」と期待。先輩の思いや夢、初の8強入りは後輩に託された。【塚本光】