<全国高校野球選手権:創成館3-1小松大谷>◇5日◇1回戦◇甲子園

マネジャー専任の白井は左足の痛みをかばいながら、ノッカーとして聖地の土を踏んだ。「選手のおかげで最高の舞台でノックできた。このメンバーとできなくなるのは、さみしい」。

小松市松陽中1年から、起床時に左足の痛みに悩まされ、足底筋膜炎の診断を受けた。左足裏の内側に痛みが伴う、一生の付き合いになる病だが、高校でも野球部に加わることは諦めたくなかった。「小松大谷の目標は甲子園優勝ですが部員である前に、人として教育してくださる」と白井。中学軟式野球部の監督を引き連れ、マネジャー希望の旨を同校指導者へ伝えた。

「支えるためには、選手への愛情が一番大事」。マネジャー兼何でも屋として汗を流した。グラウンド整備、ノッカー、冬場は柔らかい肩周りを生かそうと、打撃投手で毎日2200球、1週間で1万球超を投げてみせた。主軸でU18高校日本代表候補、田西称(たさい・とな)内野手(3年)は「白井は朝1番に練習場に来る。彼の存在なくして、ここまで来られていない。感謝しています」。

創成館(長崎)戦はナインが輝く姿を応援席の先頭で見つめていた白井。「白球を追いかける姿を見るだけで、感動します」。卒業後は練習試合での審判経験を生かそうと、来春から石川県高野連の審判員に加わる。いずれ審判として甲子園に戻ることを夢見るのか…。「いや、小松大谷が甲子園で優勝してくれたらそれ以外はいらないです。小松大谷の選手が大好きです」。これからも温かい愛情とともに、母校を応援していく。【中島麗】