新発田農が新潟商を4-1で破り、初戦を突破した。0-1の4回裏2死満塁で、代打の高橋碧海(あお)一塁手(1年)が右越えに走者一掃の適時三塁打を放った。加茂暁星は投打がかみ合い、村上桜ケ丘に9-2の7回コールド勝ち。4回表から2番手でマウンドに上がった滝沢柊投手(2年)が独自の魔球を操るなど、4回を無安打と打者を手玉に取った。
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新発田農は1年生の高橋がスポットライトを浴びた。0-1の4回裏2死満塁で、9番斎藤祐太左翼手(1年)の代打に入ると、右翼手の頭上を越える走者一掃の適時三塁打を放った。球界のレジェンド、落合博満氏(71)に憧れ、参考にしているという右打者は「外の真っすぐをコンパクトに。練習通り。よく伸びた」とニッコリ。TBS系テレビ「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでご意見番を務める落合氏から“あっぱれ”が貰えるような、見事な流し打ちだった。
長打だけでなく小技もグッド。2打席目ではしっかりと犠打を決めて好機を拡大させて再び“あっぱれ”を獲得。しかし3打席目は犠打を失敗。さらに9回表の守備では送球を捕球する際に左足のふくらはぎをつり、交代を告げられた。ベンチに戻ると皆川浩一監督(65)から「足をつっているようではチームの力になれない。ちゃんとやっていこう」と“喝”を入れられた。「攻撃も守備もしっかりとできるように練習する。次は足をつらないように(笑)」。この日で得た収穫と課題を、成長につなげていく。
次戦14日は開志学園と対戦する。先発でも代打でも「チャンスをもらったら1本出したい。逆方向に強いバッターになりたい」。力任せではなく、バットをうまく使って打球を遠くへ飛ばすことが自分の特長。次も“オレ流”で勝利に導く。【小林忠】
○…加茂暁星・滝沢は7回表、2死走者なしで初めて“魔球”を投じた。フォークに似た独特な軌道は左打者の手前で突然ストンと消え、空振り三振に切った。コーチが伝授し、名付けた独自変化球「パルプンテ」を操る右腕は「自信を持って投げられます」と納得顔。人気ゲームのドラゴンクエストの呪文から名前を引用したという魔球はスプリットのようにホームプレート近くで落ちるわけでも、チェンジアップのように緩急差のある球でもない。細越圭太捕手(2年)も「初見では打てないと思いますよ」とニヤリ。攻略は至難のようだ。

