巨人、ロッテ、レッドソックスでプレーした沢村拓一氏(37)が母校の佐野日大の応援にアルプス席へと駆けつけ、日刊スポーツに観戦記を寄せた。
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まず初めに、甲子園のアルプス席に応援に来る機会を与えてくれた後輩たちに感謝したいです。僕の高校3年間、全く縁がなかった甲子園でプレーする後輩たちの姿を見て、OBの1人として、うれしかったですし、誇りに思います。
点数にすれば、0-2の僅差での敗戦でしたが、攻撃はあまりに淡泊でした。かわいい母校の後輩だからこそ、今日は本音で語りたいと思います。やっぱり、相手と勝負する以上は勝たなければいけないですし、勝負事は勝つことが全てだと僕は思います。
試合を通じて、一番に感じたのは、フィジカルのなさでした。今日はヒットを含め、外野に打球が飛んだのは8回。フィジカルが先行しなければ、バットを振ったり、投げたりする技術はついてこないのが事実です。極端なことを言えば、バットを置いて、フィジカルの強化に特化してもいいくらいです。
高校時代を振り返れば、トレーニングの重要性に気づかなかったですし、与えられたメニューをやっているだけでした。大学に入って、ウエートトレーニングで体を強くしたことで大きく変われましたし、あの時に気付かなければ今の僕はありません。
厳しく言うと、今の方向性だとこれから勝つのは難しいと思います。時間は平等ですが、今という時間はもう帰ってきません。フィジカルがなければ、次のフィールドでは通用しませんし、次の目標がある選手は今から始めてほしいと思います。
どの世界でもやる人はやるし、やらない人はやらないです。でも、やってみれば、今までと見える世界がきっと変わってくると思います。夏も必ず、甲子園に出てくれることを願っていますし、その時はまたスタンドから応援したいと思います。(沢村拓一)

