今秋ドラフト上位候補に目される山梨学院の「二刀流」菰田陽生投手(3年)が22日、第98回選抜高等学校野球大会1回戦(甲子園)で左手首付近を骨折した。山梨学院の吉田洸二監督(56)が24日、兵庫・西宮市内での練習後に取材対応。「詳しい診断名は左橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折。全治はお医者さんから何も言われてません。今、通院中です。昨日の様子は随分落ち着いていて、主将としてやれることをやりたいと言ってました」と状況を明かした。

肩と肘を中心に、多くのプロ野球選手の手術を執刀した横浜南共済病院の山崎哲也スポーツ整形外科部長(64)が、菰田の骨折について解説した。

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左橈骨遠位端骨折とは、手首の骨折として一般的にポピュラーなものだ。転倒時に手を突いたときなどに起こりやすい。松井秀喜外野手がヤンキース時代、スライディングキャッチを試みて左手首を骨折したが、同じ箇所だった。

治療としては、4~6週間の患部固定が必要。その間、右投手だと捕球、野手だとスイングはできない。骨折箇所のズレにもよるが、大きければ手術もある。手術は入院を伴うため、復帰時期に影響が出る。また、エックス線だけでは靱帯(じんたい)や軟骨の状態を確認できない。いずれかに損傷があれば、復帰が遅れる可能性がある。

菰田選手の場合、利き腕ではないので、患部を固定した状態なら、スローイングはできる。骨折だけなら、夏の大会の出場に問題ないだろう。