<高校野球和歌山大会:市和歌山2-1箕島>◇23日◇3回戦

 シード校箕島の、27年ぶりとなる夏の甲子園が消えた。5回に3番中尾茂喜外野手(3年)の中前打で先制。だが、8回に失策から同点に追いつかれると、9回1死二塁から市和歌山の7番上賢志郎投手(2年)に左翼線二塁打を打たれ、サヨナラ負けした。

 今年3月に元監督の尾藤公氏(享年68)が亡くなった。今春の県大会を19年ぶりに制し、夏の聖地への期待も高まったが3回戦で敗退。148球の熱投が報われなかった川口紘輝投手(3年)は「春に優勝した分、甲子園という舞台でやりたかった…」と涙を流した。