<高校野球和歌山大会:向陽7-4紀北農芸>◇20日◇2回戦◇紀三井寺

 39校目、最後の登場になった向陽が初戦を制した。

 1回に紀北農芸に先制を許すも、その裏に5番谷口裕貴(3年)の三塁打で2点を返し逆転。投げては山本翔生投手(2年)、南村健登投手(3年)の継投で逃げ切った。

 昨年の夏もエースナンバーを背負った山本が先発した。初回に1点を先制されるも「去年は初回に3点取られたけど、まだ1点や」と開き直った。

 5月中ごろにインフルエンザにかかり、40度を超える高熱に2日間うなされた。約1週間寝込み、63キロあった体重が57キロにまで減少。「走ることが1番つらかった」と走り込みができない日が続いた。実戦復帰後も違和感を感じながらの投球が続いた。初戦が開幕1週間後になり「正直ホッとしました」。

 7月に入り、ベストの体重に戻り調子は上がってきたが、今日の投球には納得していない。「ストライク先行にいけなくて全然ダメ。次は守備や攻撃にリズムをつけられるピッチングをしたいです」と次戦・那賀戦に向けて意気込んだ。