<全国高校野球選手権:熊本工3-2鳥取城北>◇9日◇1回戦

 熊本工が鳥取城北に終盤追い上げられながらも1点差で逃げ切った。4番工藤誠也内野手(2年)の本塁打などで序盤に3点を奪い、エースの山下滉汰投手(3年)が10安打を浴びながらも2失点で完投した。

 山下は「甲子園のマウンドで舞い上がって、ペース配分を間違えた。飛ばしすぎました」と苦笑い。6回まで散発4安打無失点だったが、7回からはピンチの連続だった。

 1点差の8回1死三塁では相手のスクイズを外し(空振り)、三塁走者をアウトにして難を逃れた。「マウンドで踏み込んだ瞬間、あっと思ったので高めにスライダーを投げました」と瞬時の好判断が光った。