<全国高校野球選手権:鳴門12-5星稜>◇10日◇1回戦

 「うずしお打線」が爆発し、鳴門(徳島)が14安打12得点で大勝した。

 1-1同点の7回、1死満塁から2番甲本裕次郎外野手(3年)が右中間へ勝ち越し3点適時打。さらに松本高徳内野手(3年)の満塁本塁打も飛び出すなど、この回8点を奪い試合を決めた。

 「直前のフォークをカットできたのがよかった。真っすぐをポイントを前にして振り切れた」と笑った。甲本は初回に中堅手として守備でもチームを救った。1死満塁のピンチで大きな中飛をつかむと即座に河野祐斗遊撃手(3年)に返球。三塁へ送球し、三塁走者がタッチアップで本塁に到達する前に、二塁走者を三塁で刺した。「1点を覚悟したんですが、あれが大きかったですね」。

 4季連続出場で、夏の白星は80年以来33年ぶり。