<第95回高校野球選手権大会:甲子園練習>◇3日

 第95回全国高校野球選手権記念大会(8日開幕)に出場する秋田商の麻生睦内野手(2年)が、聖地での兄超えを誓った。同校の主将として10年のセンバツに出場した4歳上の真さん(21)と同じ舞台に立ったが「あまり実感がわかない」と緊張気味。グラウンドの感触を確かめるようにノックや打撃練習で汗を流した。岩手大野球部の兄とは頻繁に連絡を取り合ってアドバイスも受けており「甲子園でも守備は大丈夫、と言ってもらえた。課題は打撃」と秋田大会で20打数2安打に終わった雪辱に燃えている。

 小4で野球を始めたのも兄の影響だった。3年前、アルプス席で兄の晴れ舞台を観戦し「格好良かった。ここでプレーしたい」と秋田商への進学を決意。昨夏の甲子園はメンバー入りできなかったが、現チームからベンチ入りして目標を1つ実現させた。「兄はヒットを打ったけど初戦で負けたので、自分は打って勝ちたい」という麻生が“恐怖の9番打者”になって勝利に導く。