<高校野球大阪大会:大阪桐蔭14-0箕面東>◇26日◇5回戦◇万博

 大阪桐蔭の大阪大会3連覇へ、頼れる主将が帰ってきた。3回戦大冠戦で鼻骨骨折した中村誠外野手(3年)が3安打3打点と大活躍。前日に病院で許可がおり、この日1番打者で先発出場した。中村は「キャプテンなのに足を引っ張ってしまったので一生懸命やる姿を見せようと思っていた」と満面の笑みを見せた。

 選手と監督が選んだ主将だった。西谷浩一監督(44)も「チームにいるといないとでは全く違う。主将がいなくなるとどうなるか、みんなよく分かったと思う」と信頼を寄せた。前日の午後から練習に合流し、メンバー外の選手と調整。自分の納得のいくまでティー打撃練習をした。22日の大冠戦以来の試合に「実戦の球を打つことができなくて怖さもあった」。

 鼻はまだ少し赤い。それでも最後の夏の大会、チームを引っ張るリーダーとして「相手関係なく、自分たちの野球で勝負する」。気持ちを前面にまずは4強入りへ向かう。