<高校野球南埼玉大会:市川口7-0浦和西>◇11日◇2回戦

 南埼玉にはプロ注目の高木伴(ばん)投手(3年=市立川口)が登場、8回を零封した。

 最速144キロの速球を持つ市川口のエース高木が初戦のマウンドに上がり、浦和西を7-0の8回コールドで破った。8回を散発3安打無失点。奪った三振は7だった。高木は「全然(球が)走っていなかった。打ち取ることだけを意識した」と振り返った。

 この日の最速は139キロで、決して本調子ではなかった。1回表2死から内野安打を許すと、4番にはストレートで四球を与えた。2回にも中前打と犠打で二塁に走者を背負った。それでも緩急2種類のスライダーにカーブを使って要所はしめた。内野ゴロが12。打たせてとる投球で、得点は許さなかった。「斎藤2世」。プロスカウトの熱い視線を浴びる。同校OBである巨人斎藤雅樹2軍投手コーチ(43)の高校時代にそっくりなフォームからそう呼ばれる。スタンドには10球団20人のスカウトが視察に集まった。中日仁村スカウトは「いい時を知っているだけに、今日は5~6割くらい。それでも悪いなりにごまかしが利く。素質の高さの表れだ」と話した。

 遊撃手から投手に転向して2年にも満たない。それでも、母節子さん(43)が「昔から教えたことはすぐできた」と話す吸収力で急成長してきた。最後の夏、目標は高い。高木は「無失点で甲子園に行きたい」と言い切った。