<高校野球京都大会:洛星6-5綾部>◇12日◇2回戦

 ぬぐっても、涙が止まらない。京都NO・1右腕が初戦で散った。最速147キロを誇る綾部の杉山が、まさかの大乱調に泣いた。

 「初戦で負けるチームじゃないのに、迷惑をかけてしまった。すごい残念です」。プロ5球団のスカウトが見守る中、4回に乱れた。味方のエラーに続き、自らもバント処理をミス。5点を失った。結局9回を投げ自責点0も、4四死球、9安打を許し暴投も4度。6失点での敗戦に、184センチの大きな体を丸めてうずくまった。

 1カ月前の練習中に右足首をひねった。痛みはほとんど消えていたが、患部にはテーピングを巻いていた。「ふとした瞬間に、痛みがくるときがあった。三塁側へのバント処理も、踏ん張るときに怖さがあった」と悔しそうに明かした。

 この日の最速は144キロ。鋭く曲がるスライダーも魅力的だが、ヤクルト松田スカウトは「フォームが固まってない」と指摘。精神面の弱さもある。「(ドラフトで)指名されれば行きたいけど、まだまだ甘い部分も多い」と杉山。プロの舞台で戦うためには、手痛い思い出を糧にするしかない。【木村有三】