花園大(京滋大学)が、1死満塁でのタイブレークが採用された延長10回、関西国際大(阪神大学)にサヨナラ負けし、初陣1勝を逃した。

 初回に幸先よく3点を先制し、6回にも4点目を追加。だが7回に追いつかれ、延長戦に突入。先攻で3点を挙げたが、その裏に先発で投げ続けたエース大江克哉(2年=塔南)が4点を失った。

 今大会出場監督中最年長の西岡義夫監督(79)にとって、悲願の全国1勝だった。伊香(滋賀)で3度甲子園出場も、初戦突破はならず。今春初めて大学生を率いてリーグ戦を制し、全日本大学選手権に臨んだ。「すごく幸せな野球人生。大学生にとっての聖地ですから。まさか神宮に連れてきてもらえるとは思わなかった」と孫にもあたる年齢の教え子に感謝。ただ「私も監督をやっている限りは、1つでも多く公式戦で勝ちたい。勝てるチャンスのあった試合。そういう意味で悔しい」と勝負師の厳しい表情も見せた。