富士大(東北3連盟)は先発した阪神ドラフト2位指名の小野泰己投手(4年=折尾愛真)が7回1失点と粘ったが、上武大(関東5連盟2位)に無得点に抑えられ0-1と完封負けした。

 小野は5回に四球で出した走者を二塁に置いて決勝中前打を許した。7回4安打5奪三振1失点で粘るも4四球。打線も散発4安打13三振に封じられた。「終わった気がしない。無駄な四球を出さないように課題にしていたが、まだ力不足」。2年春から4度目の挑戦となった神宮初勝利はかなわなかった。

 豊田圭史監督(32)は「クイックや制球も安定し春よりだいぶ良くなった。マウンドに立つ姿も自信があるように見えるし躍動感があった。1日1日手を抜かずにやってきた。1、2年生の時からしたら今日のピッチングのイメージは湧かなかった。本人の努力がこうさせたと思う」と名残惜しそうに、愛弟子について語った。