巨人重信慎之介外野手(24)が6日、大阪市内で契約用具メーカーのゼット社のミーティングに出席した。同社初の試みとなったミーティングには、現役時代に5年連続盗塁王、通算381盗塁を記録した元阪神・赤星憲広氏(41)をはじめ、ロッテ岡田幸文外野手(33)、西武源田壮亮内野手(24)と球界の俊足選手も参加した。

 各選手のスパイクや赤星氏が現役当時に使っていたスパイクを机に並べ、約2時間議論を交わした。その後、グラブ工場も見学。手作りでグラブが製作される過程を真剣な表情で見つめた。2年目の今季は10盗塁を記録した重信は「すごく楽しかったです。4人とも走っている時の足の裏に感じるイメージが違う。来年はスタメンをとって、塁に出たら全部行くくらいの気持ちで盗塁王をとりたい」と笑顔だった。

 現役時代からゼット社の用具を愛用し、同社アドバイザリーの赤星氏は「引退した僕と現役の選手で、当時は今は、といった話ができるのもなかなかない機会。現役時代もこだわりを持ってやってきましたし、いずれプロに入ってきた選手たちが『ゼットっていいよね』と思えるようにこれまでもやってきた。今後野球をやっている子どもたちが、進化した道具を使えるようになるために、すごくいい企画だなと思いました」と語った。