楽天副会長だった星野仙一氏のお別れの会が19日、都内ホテルで行われた。明大野球部同期の集まりである「二十歳の会」のメンバーも出席し、50年以上の付き合いだった星野氏との別れを惜しんだ。

 代表して、青森・三沢市議の堤喜一郎氏が弔辞を読んだ。最初の出会いは、大学1年の時。グラウンドで星野氏を見て、「すぐに神宮で活躍する」と思ったという。星野氏が引退後も、二十歳の会のメンバーは熱烈な追っかけとして、星野監督の行く先々に応援に駆け付けた。逆に、オフには星野氏が青森を訪れ、二十歳の会のメンバーとともに、ねぶた祭に参加したこともあった。生涯の友を失った堤氏は「仙さんの命を奪った病魔を、憎んでも、憎みきれない」と言葉を絞り出した。

 また、昨年11月末の殿堂入り記念パーティーの際、星野氏は球界発展に向けた、さまざまな提案を語っていた。堤氏は「誰かが、仙さんの思いを完遂してくれることを願っています」と話した。

 二十歳の会の別のメンバーは「(星野氏の死去が)今でも信じられません」と話していた。