日本ハムのドラフト1位清宮幸太郎内野手(18)が、1軍に初昇格する。4月30日のロッテ戦後、栗山監督が明言した。近藤健介捕手(24)が右腓腹(ひふく)筋の軽度の筋挫傷を受け、出場選手登録を抹消。同じ左打ちの大物ルーキーにチャンスが巡ってきた。2日楽天戦(札幌ドーム)で即スタメン出場する可能性があり、デビューが間近に迫っている。

 待望の日が、いよいよやってくる。栗山監督はロッテ戦後の取材に区切りが付くと、清宮について「明日から合流させます」と明言した。チームは2連敗でカード負け越し。「チーム状況の中で、大事な時期に来ている。そこで、やっぱり目いっぱい若い人がプレーすることが重要だと思う」と起爆剤としての期待も込め、初昇格に踏み切った。

 大きな穴を埋めるべく、決断した。主軸を担ってきた近藤が、今日1日に出場選手登録を外れる。4月28日、ふくらはぎにあたる右腓腹筋の軽度の筋挫傷を負った後も、1軍に同行しながら様子を見ていたが、栗山監督は「ベンチにいるとオレが使ってしまう」と登録抹消を決意。リーグトップ、打率3割9分2厘の強打者と入れ替わる形で白羽の矢をたてた。

 清宮はイースタン・リーグ15試合に出場し打率2割2分、4本塁打、11打点。30日のDeNA戦(平塚)では、早実時代から6打席連続三振に封じられてきた桜井と対戦し、四球、犠飛と気を吐いた。「散々、やられてきたので。ちゃんと打てたので、それは悪くなかった。(試合の)流れ、リズムはつかめてきている」。入団から特に体調面で苦労が続いたが、上向く状態に手応えを得ている。

 2日から、札幌ドームで楽天2連戦、ロッテ3連戦が控える。栗山監督は「ずっとベンチに座っているなら上げない。どこかで、何かは考える」。早ければ明日、本拠地でスタメンデビューを果たす可能性は十分。楽天は岸の先発が濃厚だ。黄金週間のど真ん中、桜咲く北海道で黄金ルーキーのプロ人生が幕を開ける。