右足腓骨(ひこつ)を骨折し、戦列を離れていた阪神糸井が勝ち越しの11号3ランを放ち、今月4日以来となる後半戦初勝利を挙げた。

 逆転された直後の3回1死一塁。北條の打席でエンドランを仕掛けると右前に運び、一、三塁の同点機を築いた。直後に打線が5得点。

 「そういう場面がなくて。今まで仕掛けたかったのは、ずっとあった。待っていてもキリがない」。

 ロサリオが、2打席連発を含む3安打3打点の大暴れ。

 「まだまだ。右投手のスライダー系がどこまでという。フォークとかね。これからまた、攻めも変わってくるかもしれないし」

 糸井が勝ち越しの3ラン。患部を守るため、従来のレガースの上に特注レガースを1打席目は装着していたが、審判団からの確認もあり外した。

 「いいところでワンパンチの1発。(レガースは)NPBに申請しないといけないけど、してなかったみたい」。

 6番に打順を下げた陽川は4打数無安打3三振に終わった。

 「陽川を楽に打たせてやろうかなというのもあったしね」。

 試合後の金本知憲監督の一問一答は以下の通り。

 -中堅ナバーロを起用して糸井、福留と併用したが、攻撃重視の意図か

 金本監督 いま、チームがそういう状態ですから。狭い球場ですし。今日みたいな打ち合いは想定できた。そういう時こそ守りと言いたいけれど、何しろいま、ウチは点を取れない状態ですから。

 -連敗でストレスもたまった

 金本監督 勝てない時は選手もつらいし、我々もつらい。いい機会というか、何かをキッカケにきっと乗っていけると思う。今日であればいいですね。