「明豊・今宮」の姿がよみがえった。ソフトバンク今宮健太内野手(27)が自身初の満塁弾となる8号本塁打を放ち、豪快なバット投げを見せた。

2回2死満塁の場面だ。「カウントがカウントだったので、自分の好きなところを待っていた。まっすぐで来るであろうというところで、思いきっていかせてもらいました」。カウント3-1からの直球を左翼席へ運んだ。バットはクルクルと美しく回りながら、後方へ舞い上がった。「完璧でした。待っているところに来た」という手ごたえ十分の当たりに、高校通算62本塁打の血が騒いだ。バット投げについて「気持ちよかったですね。クセが抜けない」と苦笑いしながら振り返った。

チームは9連勝。今宮は19日オリックス戦で決勝弾。23日の日本ハム戦でも決勝打を打った。「優勝したいという気持ちはやっぱりあるし、可能性は増えてきている。日本ハム、西武を3タテ、3タテできて、次のところで負けてしまうと意味がない」と気を引き締めていた。