オリックスの9年目山田修義投手(26)が球団のタフネス記録に並んだ。5点リードの7回2死満塁で登板。カウント1-1から左打者西川を外角スライダーで二ゴロ。「意外と落ち着いていけました」と、注文通りの仕事で応えた。これで8月17試合目の登板となり、04年歌藤が5月にマークした球団の月間最多登板に到達。負けていれば自力CSの可能性が消滅していた試合で好投した。

14年4月には左肘を手術。育成契約も経験した。16年は12試合に先発し、7月にプロ初勝利を挙げた。ところが、昨季は4試合に先発し0勝3敗、防御率8・76と苦しんだ。今季は今月2日に1軍昇格して以来、勝敗や状況にかかわらず、中継ぎとしてフル回転。6月に2軍の小松投手コーチから伝授されたスライダーを駆使して結果を出している。「今はカットボールみたいな変化をする」と新たな武器で道を開いた。

今日31日西武戦に登板すれば、2リーグ制後では月間最多登板となる56年稲尾(西鉄)らの18試合に到達する。福良監督も「せっかくのチャンス」とアシストを明言した。多忙な中継ぎ稼業だが山田は「家に帰ることが癒やし」と笑顔。家に帰れば3人の子どもが待つパパは「自分的には投げさせてもらっているのでうれしい。ぜひ、(明日も)投げたい」と力強く宣言した。【桝井聡】

◆山田修義(やまだ・のぶよし)1991年(平3)9月19日、福井県生まれ。敦賀気比では2年春、3年夏に甲子園出場。09年ドラフト3位でオリックス入団。10年9月5日ソフトバンク戦でプロ初登板。14年4月に左肘を手術し、同年オフに育成選手契約。15年7月に支配下選手へ復帰。今季は17試合で1勝1敗、防御率3・65。184センチ、87キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸720万円。