ソフトバンクが日本ハムに先勝し、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルシリーズ進出に王手をかけた。1点を追う初回にアルフレド・デスパイネ外野手(32)が決勝となる勝ち越しの満塁本塁打を放つなど一挙5得点。シーズン中は苦手としていた日本ハム先発の上沢を「初球」「高め」を意識して攻略した。

▼デスパイネが初回に満塁本塁打。プレーオフ、CSの満塁本塁打は12年1S3戦ブランコ(中日)以来12本目で、初回に打ったのは初。日本シリーズで初回の満塁弾は80年6戦で1死から5番水谷(広島)85年6戦で2死から6番長崎(阪神)が記録しており、ポストシーズンでは3本目。「初回無死」からの満塁弾はポストシーズン史上初めてだ。デスパイネのCSでの本塁打はロッテ時代の15年1本、16年2本、ソフトバンク移籍後の17年1本、18年1本。プレーオフ、CSで4年連続本塁打は10~13年中村(西武)13~16年坂本(巨人)に次いで3人目のタイ記録。

▼初回は1番上林から5番デスパイネまで5者連続得点。プレーオフ、CSの1イニング連続得点記録には6者連続があるが、初回先頭打者から5者連続得点は初。日本シリーズを含めても58年2戦巨人(初回先頭から7者連続)に次いで2度目になる。