パ・リーグの開幕カードは、西武が楽天に3連勝し、単独首位に立った。3試合で7本塁打、打率3割と打撃力で圧倒。防御率はリーグ4位ながら、本家さながらの勝ち方をゲームの上でも見せた。

初戦にミリオン(本名、年齢非公表)が、延長8回で競り勝った。2戦目に出陣したキャプテンのBOW川(24=本名大川泰広)は「勇気づけられた。3人それぞれがプロリーグの初戦で、楽しくやろうと言っていた。チームで7本ホームランを打てたのは、実際のライオンズの力を出せた。相手から警戒がある中で打てた。則本、岸がいる相手から打てたのは良かったです」と振り返った。

これまでのパワプロの大会は個人戦で、チーム戦は初の経験だった。年上の選手がいる中で主将として意見をまとめ、首位発進できたことに胸をなで下ろした。ファンの声援にも「球団が好きな人に応援してもらって、恥じない試合を見せていきたい。ホームランが出た時の声援には勇気づけられました」。高校野球の強豪、佐久長聖(長野)で汗を流した元球児が、eスポーツの舞台で輝いた。