DeNAは26日、巨人を戦力外になった中井大介内野手(29)の入団会見を横浜市の球団事務所で行った。中井は背番号0、年俸1200万円に決まり、古巣には「後悔させる」と恩返しを誓った。(金額は推定)

戦力外選手とは思えぬ注目を、新天地に挑む中井が集めた。入団会見にはテレビカメラ6台、報道陣総勢30人以上に囲まれた中井は「お話をいただいたときはホッとした。これからどうなっていくんだろうと(戦力外が)突然で不安もあったので」と心境を吐露。吉報が届いたのは13日トライアウトを受けた2時間後だったという。

古巣・巨人には感謝の気持ちを込めて、恩返しを誓った。高卒から11年間所属。4番に入ったこともある。「この世界に入る機会を与えてくれて、11年間お世話になった。ありがたい気持ち」。DeNA入団の一報は高橋前監督に最初に伝え「チャンスをもらったんだからしっかり頑張れ」とエールを受けた。だからこそ「DeNAで活躍することが恩返しになると思う。巨人をいい意味で見返すというか、戦力外にしたことを後悔させるではないですけど、そういう意気込みで今は思っている」と自然と言葉に力がこもった。

球団側は戦力外のニュースを聞いた直後に、調査に乗り出していた。三原代表は「ユーティリティーであるし、打撃にパンチ力がある」と評価する。この日、横浜スタジアムで行われたラミレス監督、青山ヘッドコーチ、三原代表、萩原統括本部長の4人による“トップ会談”でも、即戦力として起用する方針を確認した模様。中井は「気持ちを新たに、新人のように新しい世界に飛び込んで勝負したい」と、覚悟を語った。【栗田成芳】