オリックス山本由伸投手(20)が「ランディ・ジョンソン流シュート」を打者相手に初披露した。8日、宮崎・清武キャンプのフリー打撃に打撃投手で登板。このオフにダイヤモンドバックスなどで通算303勝を挙げた左腕のツーシームの投げ方をテレビでたまたま見て、挑戦し始めた新球もテストした。「おもしろそうだなと思って、握りがシンプルだった。キャッチボールとかで試してなんとなくいけそうだなと思ったので」。安達と福田、後藤、小田を相手に球種を事前申告し、直球とカーブも交えて39球。ファウルを連発させ、安打性の当たりを0本に封じた。

握りはツーシームながら、山本の軌道はシュートになることから「シュート」と呼んでいる。先発転向に挑戦するにあたり、投球の幅を広げる狙いがある。「今も練習中なんですけど。遊び感覚ですね。腕の振りは真っすぐで、握りを変えているだけ。自分としては楽だし幅も広がる。シーズンでも使うと思います」。キャンプとオープン戦を通じて仕上げていくつもりだ。【古財稜明】