ビッグになって入寮だ。

東京6大学リーグの法大の新1年生18人が2日、神奈川・川崎の合宿所に入寮した。ひときわ目立つ巨体で現れたのは、龍谷大平安からやってきた松田憲之朗(けんしろう)内野手だ。高校通算58本塁打の右の大砲は「大学野球で注目されるのは、6大。その舞台でプレーしたかった。長距離砲として成長して、大学日本代表に選ばれるように頑張りたい」と意気込みを語った。

身長182センチで、体重は高3夏の引退時から4キロ増えて88キロになった。「打球を遠くに飛ばすのが長所」と自覚。武器をさらに伸ばすためには体重アップが必要と考え、夜の丼飯2、3杯に加え、パンやおにぎりの間食を増やした。「打球が飛ぶようになった」と、成果を感じている。

木製バットへの対応が問われる。910~920グラムで、トップにバランスがある長距離タイプを選んだ。高校でも練習試合では木製を使うなど、早くから対応を心掛けてきた。「金属は多少外れても飛ぶけど、木はしっかり当てないといけない。ミート力を高めないと。投手のレベルも高校とは違う」と油断することなく話した。

母方のいとこに、巨人炭谷銀仁朗捕手がいる。今年の正月に親戚の集まりで会った。「ポジションは違うけど、刺激になります。人として尊敬している」と話した。同じ「朗」の字を持つ弟分が、新天地で新たな1歩を踏み出した。

この日は、木更津総合の野尻幸輝内野手、横浜の斉藤大輝内野手らも入寮した。昨秋U18日本代表で、岐阜の中学生時代から中日根尾と切磋琢磨(せっさたくま)した野尻は「根尾、(ロッテ)藤原、(広島)小園。刺激になります。4年後、3人とも(球界を)代表する打者になっていると思う。自分も追い付き、追い越せるようになりたい」と話した。

昨夏甲子園3回戦で金足農に敗れた斉藤は「あそこで吉田輝星投手に勝っていれば、リズムに乗って日本一に行けたと思っています。悔いが残ります。大学で日本一を目指したい」と意気込んでいた。【古川真弥】