ヤクルト新外国人のスアレスが、初登板で初勝利を挙げた。序盤は最速152キロの直球を軸に攻撃的な投球で押し、2巡目以降はカーブやスライダーを交ぜてタイミングをずらした。丁寧な投球で6回を被安打3の無失点。

「非常に満足している。打者のタイミングに合わせないようなリズムを意識して投球した」とウイニングボールを手にした。開幕ローテ入りがほぼ決まっていたが、開幕前に右足首を痛めまさかの離脱。約1カ月遅れのデビューとなったが、小川監督は「力のある球だった」と評価した。

190センチ、106キロの体格。初めてのお立ち台には、チーム内からも「似ている」と言われる185センチ、100キロのバレンティンと笑顔で並んだ。神宮周辺で、ヤクルトファンから「バレンティン」と声を掛けられたこともある。2人で食事をするなど仲が良く「グッドコンビネーション。ラテンパワーで頑張るよ」と笑い飛ばした。勝利を重ね、名前と顔の知名度を上げていく。