巨人亀井善行外野手(36)が得意の新潟で、決勝の逆転3点適時二塁打を放った。

2点差とした7回2死満塁、DeNA国吉の初球外角やや低めの直球にフルスイング。左中間最深部へ飛んだ打球は懸命に追う中堅手のグラブをかすめて落ちた。走者一掃の逆転打に「何とか1球で仕留めたいなと。(抜けてくれと)祈り続けました。最高にうれしかったです」と喜んだ。得点圏打率は1割台と持ち前の勝負強さが鳴りを潜めていただけに「なかなか最近得点圏でふがいなかったので、何とか逆転したいという気持ちで打った結果です。運もよかったかな」とここ一番で結果を出した。

新潟では昨年も4月17日のDeNA戦で決勝の2ランを放っていた。「いいところでホームラン打った記憶があるので、もう1回いいところを見せたいなと思って打ちました。うちのエースに黒星をつけさせることはできないと思い、みんなで頑張りました。今日はみなさん熱い応援ありがとうございました。風邪ひかないようにしてください」とファンへの気づかいで、ヒーローインタビューを締めた。

原監督もベテランの一打に「ここのところ亀ちゃんもストレスがたまっていた状況だったから。ひた向きに野球に取り組む姿勢を我々は見ているから、私自身も彼と同じくらい喜びが出たということでしょうね」と称賛した。