阪神矢野燿大監督(50)が30日、西宮市内の鳴尾浜で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に先発した藤浪晋太郎投手(25)の登板を視察した。

ネット裏のブースで投球を見守って、3回無失点の内容を振り返った。投球を直接チェックするのは、3月12日のオープン戦中日戦(ナゴヤドーム)以来、約2カ月半ぶり。甲子園で取材に応じた一問一答は以下の通り。

-藤浪について

順調にいったなという感じはしている。

-ステージが上がった

もちろん。また、どこかに行ったり来たりというのはなくはないと思うけど、それも含めて、みんな、そんなことはあり得ること。晋太郎自身が自分でもこうしたいというのがあると思う。チームがこうやってほしいというのも、もちろんある。それはお互いでやっていきながら、目標というか、2軍で投げることを目標にやっていないと思う。俺は楽しみに待つだけ。

-投球内容はどうか

まあまあ、普通に投げて普通に投球できれば、あれくらいは抑えるだろうし。まあまあ、普通。いい意味で普通にあれくらいは抑えると思う。内容も良かったんじゃないかな。

-久しぶりに見て顔つきはどうだったか

いい意味で淡々と、というか。自分の投げることに向き合いながら、しっかりやれているのは、すごくいいなと思った。テンポも良かったしね。しっかり、自分のやることをやろうという感じに見えた。

 

★19年阪神藤浪のこれまで★

▼初の紅白戦登板 沖縄・宜野座キャンプで2月11日に初の紅白戦登板。2イニングを投げて2安打1失点。最速は151キロを計測したが、2死球を与えるなど不安ものぞかせた。

▼投げ込み 2月19日にプロ入り最多の291球の投げ込み。同21日にも258球を投げるなどフォームをめぐって試行錯誤。

▼初のオープン戦登板 2月24日、中日とのオープン戦に初登板。4回4安打3失点。6四死球が絡む大乱調だった。

▼全員左打者との対戦 3月2日のソフトバンクとのオープン戦は7打者と対決したが、全員が左打者との対戦となった。2イニングを2安打無失点。腕を下げたスリークオーターを披露。走者がいない場面ではノーワインドアップだった。

▼2軍調整決定 3月12日の中日とのオープン戦で4回無安打1失点だったが、3四球1死球。試合後、矢野監督は2軍調整を明言した。

▼試合中のブルペン投球 2軍降格後、4月24日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(鳴尾浜)で今季初めて試合中にブルペンで投球。その後も同様のケースが見られた。

▼非公開練習 鳴尾浜残留の5月11日、12日に2日連続で非公開練習。関係者によるとマウンドから投球練習を行ったという。

▼2度ブルペン 鳴尾浜で珍しく1日に2度のブルペン投球。1軍の残留練習中に1度入り、ノックなど全体メニューを消化後、居残りでもう1度入った。

▼実戦復帰 5月18日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で実戦復帰の先発登板を果たし、1回を3者凡退だった。