阪神がラファエル・ドリス投手(31)に対して来季残留の方針を固めていることが29日、分かった。

今季は開幕をクローザーで迎えた。夏場に2軍調整を強いられたが、クライマックスシリーズで奮闘。公式戦は56試合に投げ、5勝4敗19セーブ15ホールドポイントで防御率2・11だった。

シーズン佳境に不安定な投球で失点を重ねたこともあり、去就が流動的だったが、150キロを超える球界屈指の球威や救援での経験を評価する。今季は1年契約。来季契約更新が基本線の模様で、来日5年目のシーズンを迎える。球団幹部も「残りたいという気持ちを持ってくれています。基本、来季以降も、と思っています」と話した。

制球難で崩れるケースも目立ったがクライマックスシリーズファーストステージのDeNA戦で存在感が際立った。7日の第3戦は7回、同点に追いつかれた直後の1死満塁の大ピンチで登板し、後続を断つ鮮やかな快投だった。17年に自己最多37セーブでセーブ王のタイトルに輝くなど通算96セーブは球団歴代3位の好記録だ。15日の帰国時も「家族みたいな存在。ここでやりたい気持ちは強い」と残留を熱望していた。来日1年目で中継ぎで活躍したジョンソンも残留交渉に着手し、来年も剛腕助っ人が救援の柱になりそうだ。