母の思いを背負い続ける。楽天から国内FA権を行使しロッテに移籍した美馬学投手(33)が3日、千葉市のホテルで入団会見。1年間ローテーションを守り抜くことを誓った。

「ローテーションを守れるところを評価してもらったと思う。しっかり1年間、ローテーションを守って貯金を作り、そして日本一になって井口監督を胴上げできるように頑張りたい」

背番号は楽天時代と同じ15に決まった。17年オフに31から変更。当時闘病中だった母明美さん(享年61)の誕生日が1月5日だった。「その番号を背負うことで、母に元気だったり、勇気を伝えられるかなとつけさせてもらった番号。それをそのままつけさせてもらえるのはありがたい」。新天地でも、こだわりの番号を引き続き背負う。

開幕投手としても期待がかかる1人だ。開幕の相手はソフトバンク。今季3勝1敗、防御率1・97と好相性を誇った。井口監督は「ローテーションで回ってもらうのは当然。その中で開幕投手候補だと思っている」と評価。美馬は「井口監督をはじめ、松本本部長、原田副本部長の熱い思いが、一番の決め手。気持ちが一番伝わった」。恩返しの思いを込めて、新天地のマウンドへ向かう。【久永壮真】