楽天藤平尚真(21)が6日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、300万円減の年俸1500万円でサインした。今季は3試合で0勝1敗、防御率10・38。それでも、イースタン・リーグでは9勝2敗で最高勝率、奪三振107で2冠を獲得、「ローテーションを守ったのは初めて。もっとパワーアップして技術もつければ、1軍でもローテを守れる自信がついた」と不本意ながらも確かな手応えを感じ取った。

過去2年間、ヤンキース田中を中心に則本昂、松井、辛島ら主力投手との自主トレに参加してきたが、「勝負の年」に環境を変える決断をした。田中からは「お前の野球人生だし、やりたいことを悔いなくやれば絶対に結果はついてくる」とエールを送られた。「献身的な言葉に、さすがメジャーリーガーだと思った。結果を残せば、田中さんもわかってくれるはず」と恩返しの活躍を誓った。

岸とは同じ17年入団で、常に目をかけてもらってきた。2軍暮らしが続いた今季も何度も食事に連れて行ってもらった。自主トレにはロッテ涌井も参加予定で「涌井さんからもいろいろ吸収したい。来年は岸さんとずっと1軍で先発ローテを回りたい」と強い決意を口にした。【野上伸悟】