ソフトバンクの「二塁手争い」が早くもスタートした。7日、福岡県内のショッピングモールで行われたトークショーで、牧原大成内野手(27)と周東佑京内野手(23)が火花を散らした。

来年の抱負を聞かれ、周東が「1回から走ります」とスタメン出場を誓えば、牧原は「足では周東には負けますが、それ以外で勝ちたい。こいつ(周東)には絶対に負けないです」と約800人のファンの前で「トークバトル」を披露した。

グラウンド外では食事に行く先輩後輩。トークショーでも仲の良さを見せていたが、野球ではライバル心をあらわにする。周東は今季、足を武器に大ブレーク。来季に向けて「内野でレギュラー」を誓っている。遊撃手今宮との自主トレも予定しており、二塁手としての準備を進める。牧原は周東の台頭に刺激を受けたのか秋季キャンプでは2000スイングの振り込みを行うほど危機感を覚えている。「レギュラーはすべて持ってないとできない」と総合力で勝負する。

二塁のポジション争いだけでなく、リードオフマンでもライバルになる。牧原は今季1番として54試合に出場した。周東は「将来的には1番を打ちたい」という野望を持っており、打順争いも注目だ。

二塁では現在プエルトリコでのウインターリーグに参加の三森やベテラン明石も候補に挙がる。来年の春季キャンプではガチバトルが予想されるが、2カ月前から「牧原VS周東」の戦いが始まった。【浦田由紀夫】