ソフトバンク工藤公康監督(56)が2020年(令2)の新年、ホークスを攻撃型チームにレベルアップさせることを誓った。2年連続リーグ優勝を西武にさらわれたが、オフは攻撃面でコーチ陣や選手の補強に成功。今季への意気込みを直撃インタビューした。【取材&構成・浦田由紀夫】

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-V奪回へ打撃陣は西武以上のレベルアップが必要になるのでは

工藤監督 打撃は難しいところはあるが、チームとしてやる上で、昨年以上に相手にプレッシャーがかかる走塁、盗塁をより多く、チャンスがあればいつでもいく、という思いでやってもらいたいです。そのために、野手総合コーチとして平石くんにも入ってもらったし、金さんにもアドバイスという形で入ってもらって、打撃コーチも含めて全体の得点能力を上げてもらいたいと思っています。

-昨年はケガ人も多かったが今年は戻ってきて競争も激しくなりそう

工藤監督 競争はプロ野球でやっている限りは必要。ケガも含めて昨年出来なかった人は自覚をもってやってもらいたいし、こちらも僕らで考えるところはしっかり考えたい。当然、実績があれば、打てなくてもすぐに代えることにはならない。そのあたりはみんなで考えていくし、選手ともコミュニケーションも取らないといけないと思う。コーチとの意見も聞いた上で選択しないといけない。今年はみんなに、より厳しく、勝つんだという思いを、おのおのが自覚した上で、2月1日のキャンプを迎えるのが理想です

-昨年本塁打、盗塁は多かったが得点はあまり増えなかった

工藤監督 チームはバランスだと思う。そのなかで投手戦で勝ったり負けたりもある。打撃戦で勝ったり負けたりがある。負けてた試合をどのくらい勝つことができるかですね。打ち合いだったが、最後はどう打ち勝つか。走塁も含めてどうして先発を崩すか。普通に打てなければ、足を絡ませることも必要になる。一方で、打つことをきっかけにつながりを持たせる必要もある。常に固定せず、十分考えた上で、どうやって得点を上げるか。調子のいい悪いを含めて、得点を上げていけるかを考えたい。

-バレンティン加入で打線への影響、打線のバリエーションも増えると思います

工藤監督 バレンティンについては、交流戦での印象しかない。打撃では実績は申し分ないし、うちの打線に入れば、なんらかのプラスアルファはあるし、影響も大きいと思う。布陣が決まって、みんなで話してどう守るのか。守るならどこなのか、見極める必要はある。

-打線は固定するんでしょうか?

工藤監督 打線はすぐ組めるのは組めるかもしれないが、打者の調子は長く続かない。2カ月続くことも少ないので、チームとしてどうすれば得点が増えるかを考えていきたい。得点能力が上がってくれば打線を変える必要はないが、今まだ、どうなるかイメージがわきません。

-今年は五輪期間の中断があるがその間はどう使うのか

工藤監督 はっきり言って想像がつかない。打者は投手の球を見て、初めて打てるもの。シーズン後からCSまでの期間と同じくらいで、調整に苦労する打者も出てくるかもしれない。どう過ごすかは大事になるが打者では見えないところではある。投手なら、調子が落ちても3週間の中で調子を復活させられるかもしれない。でもそれはあくまで“かも”ですから。

-ジャパンに選出される選手は多い可能性がある

工藤監督 基本的に日本を代表するチームに選ばれることが名誉なこと。その期間にリーグ戦があるわけではないので、日本のためにしっかり金メダルを取りに行くのであれば最大限の協力はおしまないつもりです。

-あらためて今季への意気込みを

工藤監督 3年連続で日本一にはなったがリーグ優勝は2年連続で逃した。その悔しさを前面に出して、常に選手に意識させていきたい。その思いはチーム全体で共有していかないといけない。