西武山川穂高内野手(28)が最強の右打者を見据えながら、3年連続本塁打王を目指す。

10日、沖縄・宜野湾での自主トレを公開。連日振り込む主砲は「とにかく体をいじめる。打撃はロングティーで振る力を鍛える。スピードとパワー。この2つを兼ね備えられたらいい。目標はもう1回、本塁打王をとる。そして3連覇をしっかり目指していければ」と力を込めた。

昨年の自主トレ公開日には、フリー打撃でいきなり68発の柵越えを披露したが、今年はロングティーで16発。大きく下回る数字だが、その中身は大きく違う。手には長尺のノックバットを握り、ホームベースの約15メートル後方から打撃を繰り返した。自然と柵越えは“130メートル級”の特大弾。「休まず野球と向き合っていく。まだ打撃は完成していないので」と、ホテルに戻っても部屋で振り込む。

視線の先には、最強の右打者がいる。「今年の目標じゃないですよ」と前置きした上で「右打者の日本最強は落合さん。僕は最強になりたい。まだ最強じゃない」と、3度の3冠王を獲得した落合博満氏の名前を挙げた。同じ右バッターの理想像。「いつか…。いつかですけど目標は(打率、本塁打、打点の)全てとりたい。でも今年は3年連続本塁打王と3連覇です」と、足元を見つめた。

今季から背番号は3。「頭のイメージと体のイメージが一致し始めている」。3年連続で本塁打王となれば、パ・リーグでは92年のデストラーデ以来、28年ぶり。“3”の快挙を足がかりに、最強の右打者へと突き進む。【栗田成芳】