楽天の育成ドラフト1位、江川侑斗捕手(18=大分)が、“ID”で下克上を果たした。

11日、仙台市内の楽天生命パークでの新人合同自主トレ初日に参加。野村克也氏にテレビ番組で二塁送球1秒79の強肩を絶賛された18歳は、20メートルシャトルランで121本を記録し、トップとなった。最後はドラフト1位の小深田大翔内野手(24=大阪ガス)との一騎打ちを3本差で制し「倒れてでも負けたくなかった」と汗をぬぐった。

緻密? な準備が実った。新人合同自主トレで同種目が恒例となっていることを知ると「シャトルランのコツ」とインターネットで検索。「スースーハーハーとやるんです」と、前夜も確認済みの2段階呼吸法を実践。昨夏の県大会初戦敗退後から毎日欠かさずに行ってきた最大10キロのランニングの効果もあり、大物を食った。目標の選手は自身と同じ大分市、育成出身のソフトバンク甲斐。「甲斐選手を超えるようなキャッチャーになりたいです」と頭に夢を巡らせた。