足は約34センチ。手も大きかった。ブラジル出身の最速104マイル(約167・4キロ)の新助っ人は桁違い。巨人チエゴ・ビエイラ投手(27=ホワイトソックス)の縦20・8センチ、横11・1センチのBIG HANDに潜入した。ビエイラの手の写真撮影に成功した巨人担当・久永壮真記者(25)が、宮崎県内の手相占いへ写真を持参した。

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ジャイアント馬場と同じ約34センチの足。最速104マイルのビエイラは、まだ肌寒い4日のキャンプ2度目のブルペンで、155キロを計測した。宮本投手チーフコーチは「大きな手で深く握って投げるからボールが動く。打ちにくい球。160キロがアベレージの投手だと思っています」と、その手に着目していた。足もデカイがどんな手なのか、気になった。皆さんも、気になりませんか?

練習後のビエイラを手で止めた。商売道具の右手のひらの写真を撮らせてもらうと思わず「でかっ」と声が漏れた。記者は25歳でほぼ同年代。さほど変わらないだろうと勝手に予想していたが、2・8センチも大きい。圧倒されていると「生まれ持ったものなんです」と笑われた。ビエイラの家族は決して大きい方ではない。「家族の中で僕が一番大きいよ」と193センチ、113キロの大きな体を豪快に揺らしながら手で口を覆った。

くっきりと見える手相の掘りもすごく、気になった…。キャンプ休日のこの日、新人の自衛隊見学取材中も写真フォルダのビエイラの手を見ていた。モヤモヤが止まらなかった。この手相を占ってもらいたい-。「宮崎の母」を訪ねようと調べたが、東京在住のため断念。宮崎県内の占い店に電話をかけたが、3軒断られ絶望しかけた。その時、宮崎一筋14年で3万人を見たという「占い妃」の河野紗智子先生がオファーを快諾してくれた。先輩河野カメラマンと、宮崎駅近くの同先生の元を訪れた。

ビエイラの手のひら写真を見せると、河野先生は1番に生命線に着目した。「孤のカーブが大きいですよね。親指の下のふくらみを金星丘というのですが、ここが大きい人は体力もあってスタミナ抜群です」。どこまでも続く太い生命線は、いつまでも元気なことを表している。特にここ2、3年は運気が良い。スタミナ抜群の中継ぎ右腕は勝利の方程式の一角として期待がかかる。中川、デラロサらと手を組み、勝利を手中に収める。ブラジル出身のBIG HANDにご注目ください。【久永壮真】

○…ビエイラの手相に表れたのは、スタミナ豊富だけではなかった。先祖に守られている証拠という「神秘十字線」がある。また河野先生は「マイペースの一方で恋愛には熱い。85%から90%、尽くすタイプ」と診断。さらに性格は「発想力豊かで作戦を立てることもある」と占った。

<ビエイラのキャンプVTR>

・2月1日 キャッチボール、投内連係など

・同2日 来日初のブルペン入り。「8割の力」と言いながら151キロを計測

・同3日 キャッチボール、投内連係など

・同4日 2度目のブルペン入り。155キロを計測した

連日行っている室内練習場での打撃練習では、快音を響かせている。

◆手相メモ 人の手のひらの線や肉付きなどから性格や未来を占う。「生命線」から「モテ線」など多岐にわたる。一説によると古代インドから世界各地に広まったと言われている。現在はLINE(ライン)などで無料診断も行えるなど、幅広い層に親しまれている。ビエイラの手を占ってくれた宮崎駅近くの占い店「占い妃」は診断料10分1000円など気軽に楽しめる。

◆チエゴ・ビエイラ 1993年1月7日、ブラジル・サンパウロ生まれ。9歳で野球を始め、13歳の時に所属チームが廃部になった影響で2年半サッカーに打ち込む。高校から再び野球。11年にマリナーズとマイナー契約時に三塁手から投手に転向。13年にクローザーとして、WBCに出場した。17年8月、ブラジル出身で史上4人目となるメジャーデビュー。同年11月にトレードでホワイトソックスに移籍した。今季年俸は推定5500万円。193センチ、113キロ。右投げ右打ち。